今回は独立行政法人・日本学生支援機構が取り扱う奨学金制度についてのお話です。
国の教育ローンに申し込みをしたいのだが、何らかの理由があって、審査に通らないかもしれないと危惧される親御さんも少なくはありません。、何らかの理由とは、例えば過去に、消費者ローンやカード会社ローンの返済がにおいて、任意整理あるいは自己破産したことが有る、などが代表的な例です。審査に影響するのはそれからの経年数にもよりますが、基本的には国の教育ローンの審査は個人の情報を照会します。
任意整理の内容を各ローン会社などがどの程度の信用情報として載せているかが問題なのでしょうが、推測しか出来ません。
自己破産の情報は、自己破産手続きが完了して5年間は個人信用情報(ブラックリスト)が記載されると、巷間言われております。殆どのローンなどは自己破産後5年経たなければ審査通過は無理ということになります。
いずれにしても教育ローンの審査通過に際して、これらが心配の種となっている方がいるということは否めません。
■そこで独立行政法人「日本学生支援機構」の奨学金制度の利用をご検討なさる事もひとつの方法であります。以下に概略を記します。
くわしくは独立行政法人・日本学生支援機構のホームページでご確認ください。
//www.jasso.go.jp/
■教育ローンと奨学金の大きな違いのひとつは、教育ローンは親御さんが借りるものであり、奨学金は学生本人に貸し付ける制度ということです。
■奨学生の採用方法は、「予約採用」「在学採用」「緊急採用・応急採用」があります。
【在学採用】は入学後、在学する学校を通して申込を行いますので、入学金や初年度の学費納入期日には入金が間に合わない事になります。
【予約採用】は入学前に奨学金を予約する制度です。進学先が確定していなくても申込ができます。※
■奨学金の種類は「第一種奨学金」(無利息)と「第二種奨学金」(利息付・利率固定方式または利率見直し方式。利率は年3.0%が上限)あるいは「第一種と第二種の併用」があります。
■【入学時特別増額貸与奨学金】という制度もあります。これは、入学月の基本月額に10万円〜50万円の金額を増額して貸与を受けることができる制度です。
※例えば大学進学でしたら、高校在学の内に【予約採用】を申し込み、その審査承認の通知をもって、銀行など民間金融機関の短期ローンを借り入れします。それを入学金や初年度納付金に充当することも出来るのではないでしょうか。
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