どの教育ローンに申し込めば良いのか
国の教育ローンと民間金融機関の教育ローンの違いから
お話をはじめましょう。
教育ローンの審査や申し込みをしたいのだが
どの教育ローンに申し込めば良いのか、迷う方は少なくありません。
国の教育ローンがよさそうだが、。。。。
銀行の教育ローンのキャンペーンも見聞きするし。。。。
JAバンクやろうきんにも教育ローンがあるし。。。。
それでは
国の教育ローンと民間の教育ローンを比較してみましょう。
■JAバンクとろうきんの教育ローンにつきましては当サイト内の以下の頁を参考になさってください。
ろうきん(労働金庫)の教育ローン
JAバンクの教育ローンの融資条件や審査基準
■教育ローン審査申し込みは両方に
教育ローンの審査や申し込みをご検討なさるときに
どのようにしてお選びになるのでしょうか。
沢山の金融機関の教育ローンがあります。
大きく分けて
国の教育ローン(日本政策金融公庫 国民生活事業の教育ローン)と
民間の教育ローンがあります。
さてどちらに申し込みしましょうか。
私がご提案しているのは、
両方に申し込みしましょう。
ということです。
ほとんどの教育ローンはキャンセルができます。
国の教育ローンももちろんキャンセルできます。
(教育ローンすべてが確認できているわけではありませんません。
キャンセルできないものもがあるかもしれません。必ずご自身でご確認ください。)
両方に申し込んだほうがよいと申しますのは、
国の教育ローンと民間のそれは審査基準が異なるからです。
※銀行の教育ローンは1銀行だけのほうがよろしいかと思います。
国の教育ローンと銀行の教育ローン1つに申し込むということです。
事前審査でありましても多数の銀行に申し込むことは避けたほうが賢明でしょう。
■国の教育ローンと民間教育ローンの違い1【審査基準】
民間教育ローンと国の教育ローンでは審査基準が異なります。
国の教育ローンとは株式会社日本政策金融公庫の取り扱いです。
株式会社ではありますが政府系金融機関です。つまり公的な機関であります。
公的機関と民間では自ずとその審査基準は異なり、提出書類も違います。
基本的な所は変わりませんが、
国の教育ローンの審査には
住宅ローン(または家賃)と公共料金の支払いを確認できる預金通帳(6カ月分以上)などが必要となってまいります。
審査基準が異なるということは、
審査結果に違いが出てくることも少なくはありませんね。
片方はOKだったが、一方は通らなかったなどと。
そこで国と民間の両教育ローンに申し込むことをご提案しているわけです。
たとえば、国の教育ローンの審査に落ちた場合
民間にも審査申請して通っていれば、
お子さんの合格にも不安なく入学準備ができるというわけです。
先ほども申しましたように
国の教育ローンは公的な制度です。
教育に関する家庭の経済的負担の軽減と教育の機会均等を目的としています。
ですから
公的制度ゆえの優遇措置や配慮があります。
・母子家庭への優遇
・世帯年収による利用制限
などです。
■国の教育ローンと民間教育ローンの違い2【申し込み条件】
国の教育ローンの申し込み条件として
世帯の年間収入(所得)の上限が決められています。
子供が1人の場合:世帯の年間収入790万円以内(事業所得者:590万円以内)
この金額は子どもが一人増えるごとに100万円(事業所得者:90万円)増していきます。
子供2人でしたら世帯の年間収入890万円以内(事業所得者:680万円以内)
子供5人の場合は世帯の年間収入1,190万円以内(事業所得者:960万円以内)
但し上記金額を満たさない場合でも
世帯の年間収入(所得)が990万円(770万円)以内であれば
特例要件があります。
特例要件につきましては当サイトでも以前とりあげました。
↓
国の教育ローン 審査申し込みの「特例要件」に追加事項(4月1日から)
//www.jfc.go.jp/k/kyouiku/ippan/index.html
一方民間の教育ローンの申し込み条件は
年収の上限などはありません。寧ろ年収が高ければ歓迎されるでしょうね。
申し込み条件は返済可能な収入がある人ということになりましょう。
つまり、
安定した収入ということですね。
■国の教育ローンと民間教育ローンの違い3【金利】
国の教育ローンだから、
金利は民間に比べて格段に安いのだろう、と
お考えの方もいらっしゃいますが
案外そうでもありません。
国の教育ローンの平成24年10月15日現在の利率は
年2.35%(母子家庭の方は年1.95%)
です。これには
(公財)教育資金融資保証基金の
保証料が含まれていません。
(連帯保証人を立てれば保証料は不要。)
※保証料の金額は国の教育ローンの借り入れシミュレーションでわかります。
国の教育ローン 返済シミュレーション
民間の金融機関も押し並べて高い金利とは限りません。
金利優遇キャンペーンなどを利用すれば
かなり低い金利となる場合もあります。
たとえば先日お伝えした「しずぎん教育ローン」の
キャンペーンなどでは
年2.50%(基準金利年3.70%変動金利型)
の金利となっています。
教育ローンキャンペーン/しずぎん「金利割引券」
■国の教育ローンと民間教育ローンの違い3【融資金額上限】
申し込み金額の上限ですが国の教育ローンでは
学生・生徒
1人につき300万円と定められています。
お子さん2人でも3人でも、
それぞれ1人につき最高300万円の融資を申し込めるということです。
民間の教育ローンでは各金融機関によって様々です。
借入れのタイプや返済によって異なる場合もあります。
民間の例として、さきほどの静岡銀行の教育ローンでは
最高500万円まで
となっています。(ホームページより)
上限700万円※とういう銀行もあります。
例:常陽銀行(茨城県水戸市)※一括借入れタイプの場合
※中央ろうきんでは最高1,000万円(団体会員以外は最高500万円)