「提携教育ローン」の新規取り扱い中止

「提携教育ローン」の新規取り扱い中止

「提携教育ローンの審査」について、いろいろ考えていましたが、大手銀行が新規取り扱い中止を発表しました。どうやら「改正割賦販売法」の余波ということのようです
 

「提携教育ローン」の新規取り扱い中止

(2010.8月記)
「提携教育ローン」をご存知でしょうか。銀行が大学と提携して、金利の低い学資金を貸すというものです。2010年8月18日の読売新聞の報道によりますと、りそなホールディングス(HD)傘下の3銀行が、「提携教育ローン」の新規取り扱いをやめた、ということです。
背景には、昨年12月に施行された改正割賦販売法があるようです。改正割賦販売法の規制対象には銀行の提携ローンも含まれています。そのため、新しいシステム費用がかかり、その負担は数千万〜数億円に達することもあるようです。
りそなHD傘下・りそな銀行の提携教育ローンは年3・5%程度で、これは通常より1〜1・5%低い金利の設定です。提携先は早稲田大、慶応大などをはじめ約80の大学や、専門学校などでした。これまでの融資は年間、数百人程度の学生側に行われており、残高がある人は現在約5000人いるそうです。しかし6月以降は新規融資を中止しています。
りそな銀行では、通常の教育ローン金利を提携型並みに引き下げて対応する、代替措置を発表していますがて、これは入学シーズンなどの期間限定という事です。
三菱東京UFJ銀行などのメガバンク3行は今のところ提携ローンを継続するそうですが、一部の大学を対象に見直しの動きもあるようです。
地方銀行では提携教育ローンから撤退した2009年末に京都銀行をはじめ、静岡、北洋、群馬銀行なども提携ローンの取り扱いをやめています
銀行の低利教育ローン中止は、改正割賦販売法のおもわぬ余波ということになりそうです。

参考:YOMIURI ONLINE 経済ニュース「悪質商法封じ、学生に余波…低利教育ローン中止」
//www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100818-OYT1T00585.htm?from=main3