教育ローン利用世帯の教育費実態調査

教育ローン利用世帯の教育費実態調査

「国の教育ローン」を利用した世帯の教育費は年収の32.8%
日本政策金融公庫による教育費の
実態調査をご紹介します
 

教育ローン利用世帯の教育費実態調査

教育費は年収の32.8%に上るという調査結果があります。

国の教育ローン看板

国の教育ローンの日本政策金融公庫が行った
教育費負担の実態調査があります。
それによりますと教育費は年収の32.8%に上るものの、減少傾向です。
しかし世帯年収に占める教育費の割合は過去最高水準で
推移しているということであります。
その調査結果をご紹介します。
調査は平成23年7月に行われたもので
調査結果の発表は平成23年11月です。
調査対象:21,368世帯
(平成23年2月〜3月に「国の教育ローン」を利用した世帯)
回答率:24.3%(有効回答数:5,200世帯)

教育費負担の実態調査結果の概要

教育費の支出状況について
・高校入学から大学卒業までに必要な費用:1042万3千円(子供1人当たり)
は前年より、17万5千円減少(前年は1059万8千円)
・年収階層別で目立つのは「年収800万円以上の世帯」が1140万7千円で、
 前年より87万8千円減少(前年は1228万5千円)
・子供一人当たりの入学費用:高校 51万7千円、
  高専・専修・各種学校 87.5万円、
  短大70.9万円、 大学 97.5万円
・私立大学の入学費用:理系 103.5万円、文系 98.6万円
・国公立大学の入学費用:84.6万円
・国公立大学へ入学した場合、入学しなかった学校(私立大学等)への
 納付金(13.6万円)の負担が大きい
在学費用の負担について
・在学費用の年収に対する割合:37.7%(前年は37.6%)
・年収階層別では、「年収 200 万円以上 400 万円未満 世帯」の
 在学費用の割合は 57.5%。(年収の半分以上! 年収が低い世帯ほど負担が重い)
・世帯年収の平均:566万9千円。前年調査では572万5千円、5万6千円減少。
・子供1人当たりの1年間の在学費用:
高校 94万5千円、高専・専修・各種学校 148万6千円、
短大 140万8千円、大学 152万4千円
・私立大学の1年間の在学費用:理系 179万5千円、文系 148万5千円
・国立大学の1年間の在学費用:116万2千円
・住宅ローンのある世帯は、51.9%
・住宅ローン返済額+在学費用の合計が年収に占める割合:平均51.4%(昨年度52.1%)
高校入学〜大学卒業までに必要な費用
・子供1人当たりの入学費用+在学費用 平均:1042万3千円
(高校3年間で335万2千円プラス、大学に入学した場合707万1千円)
・高校卒業後の入学先別 入学費用+在学費用
私立大学に入学した場合:理系 1,156万81千円、文系 1,027万71千円
国公立大学に入学の場合:884万5千円
自宅外通学者の費用
・自宅外通学者のいる世帯:39.8%
・自宅外通学者への仕送り額の年間平均:102万11千円(月額8万51千円)
・自宅外通学を始めるための費用(アパート敷金や家財道具の購入費など):平均47万61千円
・入学費用+自宅外通学を始めるための費用の合計:平均139万31千円(入学者1人当たり)
教育費の捻出方法
・教育費以外の支出を削っている(節約):62.2%  
・奨学金を受けている:56.5%
・在学者本人がアルバイトをしている:38.0%
・節約している支出の内容:
旅行・レジャー費(61.6%)、外食費(49.3%)、
食費・外食費を除く(56.5%)、
以上教育費負担の実態調査から、目立ったところを抜き書きいたしました。
そのほか「年収階層別の教育費 捻出方法」や「東日本大震災の影響(被災3県)」なども記載されております。
詳しい内容は日本政策金融公庫の「国の教育ローン」サイトから
見ることができます。