かんぽ生命の新学資保険『はじめのかんぽ』。郵便局でも取扱い
貯蓄性が高く、教育資金の効率的な準備などと
世のニーズに応えた商品ラインナップとの発表。
株式会社かんぽ生命保険から発売となった新学資保険の話題です。
愛称は『はじめのかんぽ』
正式名称は「学資保険(H24)」および「学資保険(H24)(保険料払込免除なし型)」)
かんぽ生命の商品ですから
郵便局(保険を扱う郵便局や簡易郵便局)でも相談や申し込みができます。
そのまえに、日本政策金融公庫の
「教育費負担の実態調査結果(国の教育ローン利用勤務者世帯)平成25年度」
をもう一度振り返って見てみましょう。
これをみますと、ご家庭の教育費の負担はますます深刻になっていますね。
●教育資金と教育ローン【大学はいくらかかる?】(←参考記事:当サイト内)
世帯年収は減少しているにもかかわらず、教育費の負担は増加しています。
上記調査では世帯年収にしめる教育費の割合は約40.1%となっています。
(「200万円以上400万円未満」の世帯層では平均負担割合が58.2%)
10年前(平成15年度)の調査結果は約34%でしたから
6%の上昇です。
今や高校卒業後の進学率は70%を超え(※)、
収入は伸び悩んでいても教育費の負担は
ますます切実なものとなってきています。
※文部科学省 学校基本調査−平成25年度(速報)
大学・短大進学率(現役) 53.2%
専門学校進学率(現役) 17.0%(
出典⇒//www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/08/attach/1338337.htm
「かんぽ生命」の
新学資保険『はじめのかんぽ』は
このような状況を踏まえてでしょうか、
以前のかんぽ学資保険から大きく改定され、4月2日から販売となりました。
かんぽ生命(株式会社かんぽ生命保険)の前身は
ご存知のとおり日本郵政公社です。
日本郵政公社時代の昭和46年に日本でははじめての
「学資保険」を発売開始したのです。
新商品発表の背景には、世の中の動向に旧・学資保険がそぐわなくなってきたということがあるのでしょう。
学資保険に対する世の中のニーズは以下の如きもので
それらをふまえて、対応する商品だということです。
新・学資保険の『はじめのかんぽ』は下に掲げる特徴を打ち出しています。
⇒⇒従来の学資保険より戻り率のアップ。
※戻り率(受取総額÷払込保険料総額)
⇒⇒出生予定日の140日前から加入できる
学資金の準備目的(受け取りタイミング)に応じて3つのコースがある。
@「大学入学時」の学資金準備コース
A「小・中・高+大学入学時」の学資金準備コース
B「大学4年間」の学資金準備コース
Bの例
18歳払込済学資祝金付21歳満期学資保険,基準保険金額300万円の場合
大学1年学資祝金 75万円
大学2年学資祝金 75万円
大学3年学資祝金 75万円
大学4年満期保険金 75万円
死亡給付金 21歳満期まで
『はじめのかんぽ』の給付内容などにも簡単に触れておきます。
■給付内容
●学資祝い金
・学資祝金付18(17)歳満期タイプ
一定の満年齢に達した直後の 12月1日に生存していたとき
・学資祝金付21歳満期タイプ
一定の年齢に達したとき
●満期保険金: 生存中に保険期間が満了したとき
●死亡給付金: 保険期間中に死亡したとき
※保険契約者が死亡したときなどに、保険料の払込みを免除する保障もあり。
■加入年齢
・被保険者 :0歳〜12歳(年齢によって、加入できるコースが異なる)
・保険契約者:
男性 18歳〜65歳
女性 16歳〜65歳
65 歳超や健康状態に不安ありの方も加入できる「保険料払込免除なし型」あり。
■入院特約「その日から」を付加できる。
子どものケガや病気の場合にも備えられる。
■『はじめのかんぽ』キャンペーン:2014年4月2日(水)〜2014年5月30日(金)
//hajimenokampo.jp/pc/top.html
■参考にしたサイト:
//www.jp-ife.japanpost.jp/aboutus/press/archives/pdf/pr140317gakusi.pdf
#search=%27%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%BD%27
//www.jp-life.japanpost.jp/products/lineup/gaksi/prd_lu_gks_index.html
■まとめ
今までのかんぽ生命の 学資保険に比べれば
『はじめのかんぽ』の戻り率は確かに高くなっています。
それでも他社の学資保険、低解約返戻金終身保険、定期保険のなかには
より高い払い戻し率のものもあります。
3つのコースを選べる学資保険としましては
かんぽ生命の『はじめのかんぽ』以外には
ソニー生命の『学資保険』でしょうか。
払戻率も、かんぽ生命より上回っています。
かんぽ生命の学資保険は
保険を取り扱う郵便局でも相談できます。
(2014年4月5日/記)