教育費と教育ローン
どれくらい必要なのでしょうか
教育ローンや奨学金の申請の前に・・・
教育ローンをご検討に際して、
教育費の実態をつかんでおく必要がございましょう。
教育費は住宅資金、老後資金と並び
人生において大きな額を占める資金であります。
子息の夢や希望をかなえてあげたいのが親心ですが、
収入が伸び悩む現在においては、
いかほどの貯えが必要なのか気にかかるところであります。
「子供の学習費調査」を見てみましょう。
これは文部科学省が調査し公開している資料です。
平成22年版「子供の学習費調査」によりますと
幼稚園3歳から高校第3学年までの15年間にかかる費用(学習費総額)は
次の通りです。
(授業料・教材費・給食費・制服代・習い事・塾月謝などの総額)
●幼稚園から高校まですべて公立の場合(公→公→公→公)
約503万9千円
●幼稚園から高校まですべて私立の場合(私→私→私→私)
約1701万6千円
●小学校は公立、幼・中・高は私立の場合(私→公→私→私)
約1002万7千円
※平成22年版「子供の学習費調査」
//www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/1268091.htm
上記はあくまでも平均値でありますから
場合によっては
入学試験前の模擬試験料や学習塾の費用、入学試験受験料などが
大きく膨らむ可能性もあります。
これらの金額はさらに数十万円〜百万円程度の負担増となることが多いようです。
また教育費用のうち案外見落としがちなのが
部活の費用や修学旅行費用です。
部活の費用の中には道具代や遠征費も含まれましょう。
修学旅行は海外というのも今は珍しくはありません。
さらに大学進学となりますと
その費用の負担はますます大きくなります。
当サイトでは
「大学へ行くのにはいくらかかるのか?」と題して
以前にその費用を考察いたしました。
../cat0008/1000000063.html
●国立大学・自宅通学
約492万円
●私立大学・文系・自宅通学
約604万円
●国立大学・下宿(仕送り9万円/月として)
約924万円
●私立大学・文系・下宿(仕送り9万円/月として)
約1036万円
先ほどの文科省の調査と合算しますと
幼稚園から大学まですべて国公立で自宅通学であっても
約1000万円にのぼるわけです。
幼稚園から大学まですべて私立で、大学は下宿(アパート)となりますと
文系でも、
約2737万円という数字になります。
このように教育費がかかる多くのご家庭では
住宅ローンの返済などを含めて
大きな出費を抱えている例がたくさんあります。
加えて老親の介護費用なども重なり、
その負担感はますます大きなものとなっている昨今であります。
昼間通学の大学生が奨学金を受給する割合は
2010年度で半数にも達しています。(日本学生支援機構の調査)
奨学金と申しましても多くは貸与型ですから
返済義務が生じます。
しかし就職難であったり低賃金などの問題から
返済が滞る例も少なくはないようです。
・教育費
・教育資金
・奨学金
・教育ローン
ご家庭の経済状態やお子様の進路をふまえて
お子様を交えて話し合うことも大事なことだと存じます。